今日はワンポイントのオシャレ！階段の4段分アイアン手すりの特集になります。
ワンポイントの3〜5段分の手すりの中でも4段のアイアン手摺が圧倒的に多い！それは尺モジュールに関係していると思います。階段は例えば910㎜を何段で割るかで階段の踏面寸法(階段を踏む面積)が出てきます。多くは910を4で割る事が多く、単純ですが1段あたりが227.5㎜の踏面になります。一般的な階段踏面は227.5が最大。仮に5で割って182と言う事もありますが、踏面が広いとそれだけ足を踏み外さず快適に階段を上り下り出来ると思います。また柱があるため910で壁にしてしまう事が出来るので4段が多い理由がわかりますね！
では4段とは言うものの、階段の何段目から始まるか？玄関階段？リビング階段？手すりの高さは？どれくらいのサイズ感？費用は？発送？取付？等々、細かな事を通してのストーリーがあります。以前お客様に「小さいのですが、どうしてもアイアンにしたくって」と言うお問い合わせがありました。一般的に生涯最初で最後の大出費！簡単に何件も建てられる訳ではありません。ご家族がそこで楽しく長く暮らせるお手伝いの為に、様々な4段手すりを特集したいと思います！
シンプルなフラットバー手すり
シンプルなフラットバー手すりの特徴は【シンプル・モダン・ナチュラル】さらに【落ち着き・無骨さ・スッキリ】など現代の住宅空間の多くに合いやすく、手すり自体の隙間が多いため圧迫感を無くし開放感をあたえてくれます！またカラーによって個性を変え、インテリアやマテリアルの一部のような役割になったり、空間のメインにもなってくれます。
左【H750：玄関階段】ここはW1820×910の空間に4段の階段と始まり部分があります。玄関階段と言う事で高さをH750・手摺の始まりは少し2段よりが一番のポイントです。
中【H770：玄関階段】ここは左と違い、見ての通り階段前のスペースが広くなっています。玄関の横にある事もあって圧迫感はなく、どちらかと言うと落下の危険を回避するための手すりとなっています。77㎝の高さは5段目以降の壁用手すりの高さと合わせました！
右【H800：リビング階段】これも中と同じように落下の危険を回避するものですが、白色に塗られたアイアン手摺は白いクロスと調和するため、高さでは表せない開放感があります。
こう言う手すりは如何でしょう？ひな壇階段ではなく、斜めになった笠木に取り付けるアイアン手すり！
このタイプ、近年では大手ハウスメーカーさんの標準仕様になってきている事もありますが、リフォーム現場でもよく見かけます。リフォームの場合壁だった部分は階段がないため、開口にして階段の勾配に合わせた低い腰壁のような状態にします。他のパターンもありますが、こうして一部を開口にしアイアン手すりにする事でお部屋の広がりが感じられます。
元々階段よりも高い位置にあるため、手すりの高さはH750㎝と一般的な高さで一番低い高さにしました。もっと低く作成する事もありますが、アイアン手すり自体の見た目も考慮し、バランスの取れたこのサイズを気に入って頂きました。(シンプルなもので製品：112,000〜 / 2024.5.30現在)
デザイン性の高い、装飾アイアン手すり
デザイン性の高いアイアン手すり！憧れますよね。好みがあって絶対にこれにしたい！であれば良いのですが、空間コンセプトと違ったらどうしよう？他のインテリアやマテリアルと合わせた方がいいかな？と考えれば考えるほどわからなくなってきます。実際のところこのようなデザイン性の高いロートアイアン系の手すりは、シンプルな空間であればどこにでも馴染む事が多いのです。一つポイントを上げるとすれば、他に様々な別ジャンルのインテリアを置かない！これにつきると思います。手摺を魅せるためのインテリアを意識すると上手く行くと思います。（もちろん、アンティーク・プロバンス・クラシカルなど明確なジャンルを好まれる方は、上手に空間コーディネートされると思います。）
左【H800：玄関階段】写真ではわかりませんが、比較的間口が広い玄関。広い間口の正面右にある階段のため、元々圧迫感も少ない空間ですし比較的どのようなデザイン・高さの手すりにも合いやすい空間と言えます。くるっとした唐草デザインをつける事で、丸みから柔らかさや可愛らしさが出た玄関となりました。
中【H800：玄関階段】左のものとと同じく、広い間口の玄関階段。こちらはさらに少し奥まった位置からはじまる階段になります。はな工房の装飾手すりの中でも比較的コストがかからないハート模様の手すり(製品：144,500- / 2024.5.30現在)はさりげない可愛さを演出しています。壁のニッチに可愛い小物を入れれば、さらに素敵な空間になります。
右【H900：玄関階段】この手摺だけ高さが90㎝ある理由は装飾が多いからです。より豪華な装飾になるとそれだけパーツが多くなりますので、見応えを重視した高さで製作しています。間口が狭い空間にはあまりおすすめできませんが、これくらい装飾がつくと一気に空間の王様に変身してくれます。
さらにこちらはリビング階段の4段手すり！高さは85㎝あります。ねじった玉(スパイラルデザイン)がシングル・ダブルと交互に入り、ダブルは上下にあるため高さを少し上げて見応えある手すりにしてます。
画像ではわかりませんが手前が広いリビングになっており、奥の扉からの有効幅も広いため高さがあっても圧迫感は感じません。
扉の唐草とスパイラルデザイン(はな工房ではバスケットと呼んでいます)の相性もよく、グレー調の扉にアンティーク感を感じます。このバスケットデザインははな工房でも一番人気で王道のデザインとなります。
ステンドグラス×アイアン手摺
アイアンにステンドグラスをプラスした手すり！装飾系の手すりとは違い、ガラスのカラーが表情豊かにしてくれます。光が差し込む時・夜の静寂での照明の温かさががステンドと重なるとまた違った空間に誘われます。あるお客様は「どうしてもどこかにステンドグラスを入れたくて探していました。お家の中のステンドグラスは限られるのでぴったりです！」と仰っていました。少々コストはかかりますが、ステンドグラスとアイアン手すりを同時にコーディネート出来る喜びがあります。(一番コストがかからないもので、製品：153,000〜になります。 / 2024.5.30現在)
左【H780：リビング階段】唐草の見応えと、通路にある事での圧迫感を考えた78㎝高の手すり。中央にはエメラルドグリーンのステンドガラスを使用し、唐草との相性もバッチリです！ステンドグラスは1枚1枚異なるガラスで珍しい丸いエンボスのエメラルドグリーンはお客様の心をギュッと掴みました！この一枚が空間表情を華やかなものにしてくれました。
中【H770：玄関階段】扉のステンドグラスと合わせる手すりを探されていたお客様。確かにメーカー品でステンドグラスを使用しているものってありますね。比較的薄めのステンドグラスに合わすカラーは七色に光る珍しいステンドグラス！白を基調とした玄関空間にさりげないおしゃれを演出する七色がよくはえていました！玄関の間口が910と言う圧迫感軽減と既存の壁手すりの高さが77㎝だったため、装飾系では少し低めの77㎝で作成しましたが、シンプルなデザインは高さに関係なくよく馴染んでいます！
右【H800：リビング階段】水色と青色のツートンカラー！ステンドグラスで一番人気は寒色系の水色。全て水色にすると水色がより強調されてしまうため、真ん中を同じトーンの青色を使いポップなバリエーションを演出しました。また階段奥のFIX窓から自然光が入り、ステンドグラスの良さを存分に出してくれています。かね折れ階段の4〜7段ですが、天井が比較的高く圧迫感も感じないよい空間になっています。
折り返し階段4段のステンドグラス手摺！茶色？くすんだオレンジ？のレトロな装いは踏み板の深い茶色となじみ合っています。やはりこのお客様もどこかにステンドグラスをとさがしておられました。
一概にアイアン手摺アイアン手すりと言っても、アイアンよりもステンドグラスがメインになる手すりも面白いものです。アイアンと違い透き通ったカラーあるガラスは空間コーディネートの中心にもなれるので、アイアンだけでは出せない良さが魅力の手すりです！
※ステンドグラスはステンド作家さんがアイアンとお家に合うガラスをプロの目で選んだものになります。在庫しているガラスよりお選びいただく手すりになります。
＊ ＊ まとめ ＊ ＊
如何でしたでしょうか？4段と言っても様々な手摺があり、バリエーションも豊富です。ご自身の好みやご予算もある事ですから一番ベストなものをご相談の上お選び頂くと良いです。
余談ですが、近年運送会社さんでサイズの大きいものが送れなくなってきています。だたこの4段は通常便で発送出来るため、はな工房で取付にお伺い出来ない遠方でも容易に発送する事が可能です！
追記〜「オリジナルデザインのアイアン手摺も魅力の一つです。こちらは音楽教室！
教室・店舗等、シンボルや看板の要素になるアイアン手すりもあるので色々お探し下さい。」
