ロフトへ取り付けるアイアン手すりのお問い合わせは、年々増えています!我々も実際に制作して取り付けるまで、どのような用途でどれくらいの高さがベストなのか分からなかったものです。
まずロフトとは?【天井を高くして部屋の一部を2層式にした上部空間のことで、天井の高さを1.4m以下、床面積を直下の階の2分の1未満におさめなければいけないという制限があります。】
天井高が1.4m以下といっても、勾配天井においては一番高い所が1.4mで、それ以外はもっと低い場合が多いです。実際に天井高1.4m以下の実例をご紹介致します。
腰壁282㎜+アイアン手摺600㎜=高さ882㎜
ホワイトアイアンで、入り口を斜めに角度をつけている所が印象的なロフト手摺!
ここはお客様の趣味部屋!プラモデル制作の場所として活用されています。少し高さが低めのお話しもしましたが、お客様の息子さんも使用するという事で、安全性を重視し腰壁282㎜+アイアン手すり600㎜=高さ882㎜になりました。
入り口の形状は、プラモデルの箱を運ぶ際に当たるという理由で斜めにしています。
取り付け後の私の感想としては「少し高いかな?」と言う印象でしたが、その後のメールで「安心してロフトで作業が出来る!」ととても満足されていました。
開口部高さH1130㎜に取り付けるH800㎜の手すり
勾配天井のストライプが美しいロフト手すり!幅は3.5mあります。
間口が広く、リビングも広いので、ちょうど良い高さに感じました。(天井が低いので、80㎝でも落下の危険が少なく◎)子どもさんがおられることも考慮して、シンプルながら真ん中に3本入るトリプルタイプになりました。
リビング側から見上げる開放感と、ロフトから見るリビングの広さが爽快で、とても喜んで頂けたのが印象的でした。
天井が低いロフトに、高さ40㎝の手すり
マンションの最上階で、寝室用途を想定した天井が低いロフト!
他のロフトと違い、座った姿勢でしか移動が出来ないこの空間には高さ400㎜がちょうど良いと感じました。低めのスキップフロアーでは500㎜と言う高さはよく制作しますが、ロフトは天井があるので落下の危険度もありませんし、座って下を見るのに適した高さです。(立てないのであたりまえですが。。)
木と鉄が織りなす居心地のよいロフト手すり
こちらは遠方(千葉県)からのご依頼で発送した、真壁の和風テイストに高さ80㎝の手すり!
W2730間が2枚(写真の右側にもう1枚)の広いスペース!お客様からもアイアンがとってもよくマッチしていると喜んで頂けました。
ステンドグラスと唐草模様をあしらった、ロートアイアン手すり
こちらも遠方(東京都)へ発送したロフト手すり!高さは70㎝です。
装飾系のロフト手すりは、高さが低い🟰装飾面が横長で装飾が映えないなどの理由からご依頼頂くことが少ないんです。その中でもステンドグラスとオリジナル唐草のこのデザインは、高さの制約が少なく自由度が高いので、ロフトへ取り付けやすいと言えます。高さが70㎝あれば十分に綺麗な唐草模様です♪
配色はレインボーで!とのご希望で、取り付け後には嬉しいお声とともに写真も送ってくださいました。ありがとうございます^^
↑ここまでは建築基準法に当てはまるロフト手すりを紹介しました。
ただ、天井高が1.4m以上ある建築基準法に当てはまらないロフトも多数あります。(ロフトという言葉が正しいわけではありませんが)例えば完了検査後に2期工事としてロフトを設けたりリノベーションされた住宅、建築基準法には当てはまりませんが、プランの中での位置付けとしてロフトと呼ばれたりするものがあります。
ここからは少しイレギュラーなロフト手すりを紹介していきます。
リノベーションされた古民家のロフト手すり
カフェスペースのロフト転落防止として設置した高さ80㎝のアイアン手すり縦を多めでシンプルな作りをご希望でしたので、空間が正方形に近い開口が特徴的です。
シンプルでも落下の危険を出来るだけ感じず、ゆっくり本が読めるスペースになったと言って頂きました。
平屋建てのロフトへ繋がるアイアン手すり
階段手すりは4段目から始める11段分・吹き抜け手すりはW3500×H1100の通常1〜2Fヘ繋がる手すりと同じ仕様!
いわば小さなスペースの2階と言った所でしょうか?ただプランとしてロフトと位置付けをして間取りを考えられたようです!
13段上がり切りのロフトへ繋がる階段手すり
ロフトへ上る階段と言えば急な階段が多いです。例えばハシゴで上がるロフトで考えるとかなり急なものになります。【アイアン手すりの高さは75㎝】
このお客様のお家はハシゴではなくストリップ階段ですが、一般的な階段よりもかなり小さな1段となっています。【踏面W150 / 蹴上H214】その為手すり自体もかなり急な手すりになっています。実はロフトへ繋がる階段手摺の制作第一号だったんです!
以前よりはな工房のホームページ等を見て頂いていたお客様からは「我が家の手すりをはな工房さんのホームページで是非紹介してもらいたい!」と言って下さるほど喜んで頂けました。嬉しいですね!
シンプルな壁用手すり
吹き抜け用や階段用だけではなく、シンプルな壁付けタイプの手すりもあります。形状は丸パイプ(21.7φ)!
ロフトと言っても様々なタイプがあるので、このように必要に感じられる所にだけシンプルに取り付けるタイプも重宝します!
まとめ
いかがでしたか?今まで様々な手すりを制作してきましたが、ロフト吹き抜け手すりの高さは80㎝が多いように感じました。大人の人はロフトで立つ事は難しいですが、子供さんになるとロフトはただのお部屋になります。そうなると子供さんが落下しない高さで設定する事が重要だと、これまでご注文頂いたお客様から学びました。
昔のつくりのお家では腰壁が80㎝なことが多いのですが、もしかして子どもさん基準で考えられていたのでしょうか。いまでは安全最優先で屋内でも110㎝となることが多いですが、昔は違ったのだろうなと、ふと思いを馳せました。
〜追記〜
ロフト手すりに似たスキップフロアー手すりもまたご紹介します!!