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玄関手すりの適正取り付け位置と高さとは
玄関手摺の取り付け位置と高さ

はな工房では縦型の玄関手摺をよくご注文頂きますが、その中でも150㎝の長さが一番の人気!

その他には120㎝・100㎝・80㎝などお客様が求められるサイズは様々です。普段何気なしに使っている玄関用手すりも、使い勝手が良い!オシャレに見える!と言う観点から、お客様にとって適正の高さを詳しくお話しいたします。

曲線の玄関用アイアン手すり
80㎝:アールヌーボー手すり(直径21.7φ)
直線の玄関用スチール手摺
70㎝:直線手すり(直径21.7φ)

まず初めに、【玄関手すり 高さ 位置】などで検索をすると『手すり上部は肩の高さ、または肩より少し上の位置が目安・下部は床〜75〜80㎝の位置』と言う記事が多く、追記として使われる方のベストな位置(介護用も含め)と補足されています。

例えば170㎝の男性で考えると、肩までが140〜150㎝なので手すり上部を仮に150㎝で設定したとします。下部が仮に80㎝で設定すると必要な縦型手すりは70㎝と言う事になります。これを基準で考えると160㎝や150㎝、また180㎝など使われる方それぞれのベストな高さを設定する事ができます。

実際に上記の高さを基準として使い勝手の良さを試してみた所。上部の高さは特に問題ないように感じましたが、玄関框やベンチなどに座った状態で使用するのには下部が30〜40㎝にあればより良いと感じました。

富山県在住T様

この写真は、富山県からご注文頂いたお客様と相談しながら製作した120㎝の玄関用アイアン手すりと取付位置です。【床から下部40㎝・上部160㎝:奥様の身長174㎝】

まず初めのお悩みは、旦那様が毎日の靴の脱ぎ履きに手すりが欲しい!介護用はおしゃれではないので、オシャレな手すりが欲しい!と言うご相談でした。

まず第一に使用する部材は【丸パイプ:27.2φ】と言う直径3㎝弱のもの。鉄の材料は規格があり21.7φ・27.2φ・34φと続きます。既製品に近いものは34φですが、それでは見た目が太い!21.7φになると少し細いかな?と言う事で27.2φを採用しました。個人的に見た目の美しさと握りやすさのバランスを考えた時、このサイズが一番しっくりくるサイズでした。(一般的には直径30㎝台が握りやすいとされています。)

次に手すりの長さは150㎝か120㎝の2タイプで悩まれていました。先ほど70㎝程度の縦型手すりはご説明しましたが、一般的に多くの方に合うサイズを一度考えてみました。
例えばご自身の身長-20㎝が肩の高さとします。140㎝〜180㎝の方で考えると手すりの上部は120㎝〜160㎝、さらには座った時に使いやすい高さが床から30㎝とします。それで考えると180㎝の方を最大の長さと考えた時、130㎝の手すりであれば多くの方に当てはまる!と考えました。(仮に子供さんが使用される場合にも当てはまりますね。)お客様の場合ご夫婦2人とも背が高く、マンションにお住まいと言う事で玄関に段差はなく、土間横にベンチがある為に床からは40㎝あれば使いやすいと考えて選ばれたそうです。(後でご説明しますが、150㎝のサイズは間口が狭い玄関で使用する場合に圧迫感が出てしまう為、120㎝がベストな長さだったと思います。)

設置後のお客様のご感想「手摺はとても気にいっています。介護用の手摺とか頼まなくて良かったです。はな工房さんに頼んで良かったと心の底から思っています。太さは細い方がおしゃれだったと思います。見た目で言えば細い方が良かったです。ところが、握ったときの馴染む感じはこの太さで正解でした。使い心地と見目の麗しさとは両立しないですね。」

とても勉強になるご感想でした!実際握りやすさを優先して34φを使用していたらスタイリッシュでなくなる。21.7φは見た目は良いが握りにくい!この事から使われる方がどのような手摺を求めているか?で太さや長さを変えることが重要か知ることが出来ました。

玄関手摺取付位置や適正な高さ
玄関用手すりの適正な取付位置と高さ

170㎝の身長を基準に、玄関手すりの高さをまとめました。

150㎝の玄関手摺

150㎝サイズフラットバータイプ
150㎝アールヌーボータイプ
150㎝ストレートタイプ

先ほどからお話していますが、はな工房のお客様は特に150㎝サイズを好まれます。150㎝ともなれば手すりの用途とは別にインテリアの要素が多く含まれます。少し間口の広い玄関であれば、この長さの玄関手摺があれば見応えがかなりありますね!

長さが長い分見た目のバランス重視で取り付けられても、長さがある為使い勝手が悪いと言う事はありません。

お子様も使える玄関手すり

この写真を送って下さったお客様は「息子は98センチですが、握って座るようになりました。これなら壁が汚れずにすみそうです。」とのメッセージ!

子供さんが使用される事までは考えて製作していなかったのですが、150㎝の長さがあるとこう言う所にも使える事をしりました。確かに新築を建てられ、汚れた手でペタペタ壁を触ると汚れますね。

取付位置

シンプルなアイアン玄関手摺
曲線が美しい玄関用アイアン手すり
重厚さが光るフラットバー手摺

一般的に多い取付位置は玄関框。間取りによってそうでない場合もありますが、この位置には105角の柱が入っている場合が多いです。取付には4㎝以上のビスを使用する為、柱位置にしっかりと取り付けて頂くことがおすすめです。

もちろん、ご自身が使いやすい位置に取り付けて頂くことが良いので、その場合はあらかじめ下地を入れて頂くようにしましょう!ただ、下地は断熱材との絡みがある為、それほど分厚いものを入れられない事をご注意ください。

曲線で斜めにも気にならない横型玄関手すり

横付けタイプの玄関手すりもあります!

取付の高さは階段の壁用手すりとよく似ています。階段手摺は75〜85㎝程度が一般的ですが、最近の新築では、高さの指示がなければ78㎝の位置に取り付けられている手すりをよく見かけます。個人差がありますし、高い低いがあってもなれればそれほど使い勝手が悪いと感じる事はないかもしれません。ただ個人的に身長が150〜170㎝の場合に手すり高を75〜80㎝程度で考えられるとわかりやすいと思います。(私の家の手すりは75㎝・身長が167㎝。少し低く感じられるので78〜80㎝あればいいなと感じています。)

玄関へ取り付ける場合は土間からの段差があるので、斜めに取り付けられないタイプの場合は土間からの高さと玄関に上がった高さの平均をとって取り付けられると良いと思います。(L字形のタイプであれば使い勝手は良いと思います。)

まとめ

いかがでしたでしょうか?具体的に数字を出して検証してみましたが、結局の所はよく使われる方の使いやすい高さに合わせる事が重要です。さらにはオシャレな手すりや取付位置での見た目のバランスを考えられると玄関空間がグッとオシャレになります。さらには取り付けたい位置も考えて、事前に下地などの準備もされていると安心です。


シンプルで重厚なフラットバー手摺を壁用に
白が美しいストレートタイプのスチール手摺

追記〜玄関用をあえて階段に取り付けるパターンもあります!皆様のオシャレへの探究心はすごいです!!

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