
先日、我が家の玄関収納の扉が壊れました。
開け閉めしかしていないのに、どうして…?と思って、家族の動きをよ〜く観察していると、
みんな、玄関でふらついた瞬間に
無意識に手をついていたんです。その収納扉に!
そっと手を添えるぐらいな時もあれば
わんぱく小学生がバーンと勢いよく体重をかけていることも。
毎日のその“ちょっとした負担”が積み重なって、扉はついに耐えきれなくなったようでした。
玄関には「手を置く場所」が必要なんですね。
これまでたくさんのお客様に玄関手摺をお届けしてきたのに、我が家で実践できていなかったなんて。そんな情けなさを胸に、今回は玄関についてたっぷりお話ししたいと思います。
玄関での動作「立つ・かがむ・回る・片足重心」
玄関は、家の中でも特に動作が重なる場所です。
靴を履くときは前かがみになり、ほぼ片足重心。立ち上がるときには体を持ち上げる力が必要になりますよね。さらに、ドアの方へ向きを変えたり、振り返って鍵を取ったりと、上半身をひねる“回る”動きも加わります。
つまり玄関では、「立つ・かがむ・回る・片足重心」という不安定な動きが同時に起きるため、思っている以上にバランスを崩しやすい場所なのです。
無意識から抜け出して、動線を探る
一度、玄関での自分や家族の動きを観察してみてください。
これから間取りを検討される方も、いまのお住まいでの癖や行動パターンをもとに想像してみましょう。
靴を履くとき、どこに手をついていますか?
壁でしょうか。収納扉でしょうか。
腰掛け椅子があるなら、立ち上がるときは?どこかをつかんでいませんか?
体を支えるつもりのなかった場所に、日々の体重がかかっているとしたら。それは、収納や建具にとっても負担になりますし、何より人にとっても不安定な状態です。
「なんとなく支えている場所」を見える化すること。
そこから、安心できる動線づくりが始まります。
手を置く場所を“意識的に用意する”だけで、玄関の動きはぐっと整うはずです。
手を置く場所としての手すり【高さと長さ・デザイン・下地】
手すりの役割はとてもシンプルです。
“安心して体重を預けられる場所”をつくること。
何が一番よいのかは使う方の身長や動作、空間によっても変わりますので、3つの視点から考えてみます。
1. ちょうど良い手すり位置の高さと長さは?
一般的な玄関手摺の位置は、”上端が肩のあたり・下端は床から75~80cm程度”が目安とされています。
身長170cmなら..
(手すり上端:床から150cm) – (手すり下端:床から75~80cm) = 必要な手すりの長さ:70~75cm
120cm,150cmの玄関手すり事例








2. 手すりの握り心地とデザイン
どんな要素を最優先に考えるかで、ちょうど良いデザインやカラーは異なります。
手の大きさ、握る方向、握ったままの回転動作があるか、どの方向に荷重がかかりそうか。玄関スペースの広さとのバランスや、インテリアとの相性、汚れた手で触ってしまうことがありそうか(我が家!)、、
- 手のひらをそっと添える程度でよい
→取り付け位置さえ気をつければ、比較的どのデザインも◎ - 立ち座りの動作でしっかり体重を預ける
→丸い形状が◎。握りやすく感じる太さは個人で異なる。 - 実用性も大切だけど、デザインも妥協したくない
→お好みのデザインで♪ - 子ども、または高齢者がつかむ
→丸い形状が◎。小さい子どもなら細め、高齢者は太めが握りやすいことが多い。
どう選べば分からない!そんな時は、気軽にご相談いただければと思います^^
3. 下地【重要:いますぐ手すりは必要ない方も】
手すりには”下地”が必ず必要です。アイアン=鉄なので、木製の手すりよりも重量がありますし(1.5~4.5kg)、体重をかける動作も多いため下地なしでの施工はおすすめできません。
玄関手摺の下地の目安
25mm以上のビスが効く下地→構造用合板1枚やコンパネ2枚で25mmが確保できます。広範囲に下地があると、取り付け位置の調整がしやすくなります。柱への固定なら下地は不要です。
「手すりを付けたいけれど、下地がなさそうです…入れておけばよかったと後悔しています。」とご相談いただくこともしばしば。その場合は、柱へ固定するため留め具位置や長さを工夫するなどして対応できることもあります。
“もし今すぐ手すりは必要なくてもいつかその時がくるかもしれない” 少しでもそう感じる方は、あらかじめ下地を入れておくのも良いかもしれません。
下地について詳しくはこちら▼
はな工房では、さまざまな手すりを製作しています
▶︎製作事例・詳細はこちら

はな工房の玄関手すり

はな工房では、5種類の玄関手摺をご用意しています。
カラーも6色からお選びいただけます。(在庫がない場合は予約も可能)
ラインナップ一覧
細身のアイアンタイプや、シンプルな直線デザインは、玄関の雰囲気を崩さず自然になじみます。「支える道具」というより、「暮らしの一部」として選べるのが今の手すりの魅力です。
機能だけでなく、見た目にも納得できるものを選ぶこと。毎日触れる場所だからこそ大切にしたいポイントです。
玄関手すりの取り付け事例
小さなお子さまがいるご家庭や、将来を見据えて設置を検討された方など、理由はさまざまです。
お客様からのお声
「無事に取り付けました!ようやく片付けが落ち着いてきたので写真を撮ることができました。図らずも、階段と二階につけられている手すりと同じ大きさと塗装で、この手すりを選んでよかったです。手すりって壁につけるので基本的に目立ちますが、こちらの商品なら出っ張りも少なく、シュッとしていてかっこいいので全然気になりません。節約で安い手すりにしなくてよかったです、旦那さんも同意見で気に入ってるようです。私も3歳になる息子もいつもつかんで靴を履いていますが、握り心地もいいです。工務店さんに、いい手すり見つけましたね〜と言われました笑 素敵な商品をありがとうございます。ずっーと大切にしますね!」
みなさま共通しているのは、「今すぐ必要」というよりも、「これから先も安心して使いたい」という思いでした。設置後は、動きが安定しただけでなく、空間としてのまとまりも生まれたという声もいただいています。
実例を見ると、「こういう形ならうちにも合いそう」と具体的に想像しやすくなります。ぜひいくつかの施工例を参考にしてみてください。
玄関手摺Q&A
玄関手摺をご検討中の方から、よくいただくご質問をまとめました。
設置位置やサイズ選び、強度のことなど、実際に迷われやすいポイントを中心にお答えしています。
「まだ決めきれていない」という段階でも大丈夫です。
不安や疑問を少しでも軽くできるよう、参考にしていただけたら嬉しいです。
Q1. どの長さを選べばいいですか?
A. 立ち上がりの補助が中心なら短めでも十分な場合がありますが、向きを変える動きまで支えるなら少し長めがおすすめです。迷ったら、玄関の幅や動線を教えていただければ目安をご案内します。
Q2. 取り付け位置の目安はありますか?
A. 高さ方向の位置調整はもちろん大切ですが、横方向の位置も意識してみてください。立ち上がりたいときは少し離れた位置にある手すりの方が、身体を引っ張り上げやすいこともあります。動線やお使いになる方にあわせた位置のご提案も可能です。【参考blog】”玄関手すりの適正取り付け位置と高さとは”はこちらから
Q3. 下地がない壁でも取り付けできますか?
A. 可能な場合もありますが、状況によって方法が異なります。新築の場合は事前に下地を入れておくのが安心です。既存住宅でも対応方法がありますので、まずは壁の状況をご相談ください。
Q4. DIYで取り付けできますか?
A. 下地の位置が確認でき、工具に慣れている方であれば可能です。ただし、安全に関わる部分ですので、不安がある場合は専門業者への依頼をおすすめしています。【参考blog】玄関手すりを自分で取り付ける方法はこちらから
Q5. 小さな子どもがいても使えますか?
A. はい。実際に、お子さまのふらつき防止や手を添えられる場所づくりをきっかけに設置されるご家庭もあります。成長に合わせて自然に使わなくなっても、将来の安心につながります。
Q6. 将来のために今つけるのは早すぎませんか?
A. 早すぎるということはありません。「必要になってから」ではなく、「安心の準備」として考える方も増えています。下地だけ入れておくという選択もあります。
Q7. 体重をしっかりかけても大丈夫ですか?
A. 正しく施工されていれば、体重を預けられる強度で設計しています。取り付け方法が重要になりますので、下地確認を含めたご相談をおすすめします。
Q8. まだ購入するか決めていないのですが、相談してもいいですか?
A. もちろん大丈夫です。ご購入前提でなくて構いません。「うちの場合はどうだろう?」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
毎日を支える、手すりのことなら
今回は玄関での手すりの役割についてでした。
我が家も収納扉の修理が終わるまでに、動線や手を置く場所についてもう一度見直したいと思います。
このほかにも、屋内の階段や吹き抜け手すりに関する記事をまとめておりますので、よろしければご覧くださいませ。読むのは面倒な方、自分がどのケースなのかよくわからない方、とりあえず相談してみたい方はフォームやメール、電話でお気軽にお問い合わせください。
アイアンのある暮らしをサポートいたします!
それでは、また次回。
















