みなさまこんにちは。
家でも工房でもずーっと手すりのことを考えているのぞさんです。
今回は階段の種類について、手すりの事例も交えながらご紹介します。それではどうぞ!
街でも見かけるいろんな階段のかたち
ざっくり分けると階段の形状は4種類です。
・直階段
・螺旋階段
文字だけでなんとなくイメージが湧いて、、、きませんか?
回り階段・折り返し階段
ショッピングモールなどでよく見かけるまわり階段。そうです、あれです。180度まわる階段です。住宅では、途中が踊り場になっているパターンや、入口と出口で曲がって途中が階段のパターンなど多岐に渡ります。
*回り階段と折り返し階段のちがい*
・回り階段:180度まわる部分が三角形の踏み板。昇り(降り)ながらまわる。
・折り返し階段:180度まわる部分が踊り場。平坦。(上記イラストの右下)
回り階段というと、玄関階段をイメージされる方も多いのではないでしょうか。写真の回り階段(箱型)では、はじめの4段にシンプルなスチールフラットバー手摺を採用されています。
こちらはリビングの回り階段です。階段の外壁2カ所(階段吹き抜け部)をスチール手摺にすることで、リビングもより広く感じられ、2階とも繋がりが生まれます。
写真では見えづらいですがこちらもリビング階段です!唐草の装飾手すりに加えて、壁側は曲線のアールヌーボー壁付け手すりを。インテリア要素の強いロートアイアン調の手すりは日々の暮らしを華やかに演出します。
折り返し階段のあるリビングルーム。踊り場が平坦なので、その分広い空間が必要になりますが、階段下の収納スペースも高さがあります。アイアン手すりを2階の廊下まで採用いただき、広々とした空間になりました。
直階段
その名のとおり、まっすぐな階段。直階段(ちょくかいだん)です。足を滑らせると下まで落ちる、あの形状です。途中踊り場があれば別ですが、、。とはいえ、どんな形状でも落ちる時は落ちるんですけどネ。
吹き抜け空間や、玄関から入ってすぐの場所でよく採用されているイメージです。個人的に、吹抜けの直階段は迫力があって憧れます。
階段から2階吹抜けまわりをフラットバー手摺で。直階段×リビングというと、このイメージが浮かびます。抜け感のある広々空間になります。
こちらは玄関にある直階段。細長い間取りを有効活用されていました。ワンポイントにと、白い階段手摺と壁付け手摺をご注文いただきました。大理石調のタイルや白い空間にピッタリのロートアイアン調手摺です。1階から2階まで曲がらずにすら〜っと伸びる壁付け手すりは直階段こその魅力です。
こちらも同じ玄関階段ですが、ストリップ階段を使って1階の壁部分が吹抜けになっています。天井と干渉するので、天井へ取り付ける工夫が施されています。
かね折れ階段
かね折れとは、直角に曲がる(曲げる)という意味で、途中で90度折れ曲がる階段のこと。曲がる場所もさまざまで、いろんなタイプの間取りで見られます。
かね折れ階段の最近のスタンダードと言えばリビング階段が浮かびます。特に始まりが90度曲がるタイプは、上から見て長方形型になり、直階段よりもスペースを有効活用できます。
1段目を踊り場にした、直階段にも似たかね折れ階段です。梁へアイアン手すりを固定し、階段の幅を広げる事で壁を本棚にしても広いスペースが保たれています。
同じリビング階段でも、階段の形状を変えマテリアルや照明を豪華にする事でお城のような装いに!古くからヨーロッパで愛された唐草模様やスパイラスデザインをあしらったアイアン手すりで、気品溢れる優雅な空間になりました。
螺旋(らせん)階段
こちらは言うまでもなく、ぐるぐる回る螺旋状の階段のこと。省スペースで採光性にも優れていて、とにかくお洒落。内側に寄って昇り降りすると踏み板が狭いことなどから昇り降りする際には注意が必要です。
*はな工房ではお取り扱いがないので省略致します!
まとめ
どんな階段もこのうちのどれかには当てはまるものの、長年住宅の階段ばかり見ていても、こんなパターンがあるんだ!とまだまだ驚くことがあります。
間取りに正解はありません。ライフスタイルや土地の形状、家族構成や性格、身長までいろんな要素が加わってそれぞれの階段になっていくんですね。面白い。
お客さまそれぞれに合ったベストな階段、手すりになりますように。そんな〜!手すりにまで気が回らない!というお声が聞こえてきそうです。私たちでお役に立てる部分があればお気軽にご相談くださいね。
それでは、今日はこのあたりで。また!
踊り場を少し広げてスキップフロアに?!
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