フラットバー手すり5種類!【ロフト・吹き抜け・階段・壁・玄関】の手すりをご依頼頂きました!
タイトルと順番は変わってしまいますが、玄関から始まる順番でご紹介致します。少しづつ工夫している所があるので、解説も交えていきます!!
玄関手摺:長さ150㎝
まずは玄関を入って左手に玄関用フラットバー手すり!当初予定になかったのですが、この150㎝サイズの玄関手すりは人気がある事もあって、最後に追加でご依頼頂きました。
*はな工房WEBSHOPでも販売してしています!
階段手すり:4段+2段(回り階段)
玄関正面から見える階段用手すりは【4段:H762㎜・2段:H800㎜】の高さで設定しています。ちなみに6段目の壁から真上に上げた手すりの終わりは【H904.5㎜】の高さになっています。どう言う意味か解説しますね!
この後紹介する壁用手すりと高さを合わせ(流れるようにする為)る為にこの高さで設定しています。回り階段に壁用手すりを取り付ける場合、この階段で考えると1〜4段・5〜10段(回り部分)・11〜2F(14段)の【1〜4段・11〜2F】の手すり高を基準とします。(今回はH800㎜で設定しました。)そしてそれを基準にして5段目の先から11段目の先を一直線で繋いだラインが5〜10段の手すり位置となります。少しわかりにくい説明なので図面をおつけします!
図面からわかるでしょうか?高さを800㎜で設定しているのに、1〜4段目はなぜ762㎜なの?と思われている方もおられると思います。その理由は、1〜4段と5〜6段の一番上の笠木がへの字型で交わる所が5段目先から70㎜バックした位置だからです。5段目の先から真上に上げた部分でへの字に折り曲げることは出来ますが、5段目の柱(縦のライン)位置は留め具や踏み板の滑り止めの関係上あまり前に出来ません。もしそれをしてしまうと、個人的にデザインバランスが崩れると考えています。(好みの方もおられるとは思いますが、、)
上手く交わるように笠木位置を調整すると、1〜4段目の手すり高は762㎜になります。1〜4段目と床から低い位置なので、個人的に750㎜までは許容範囲だと考えています。(お客様の身長もきちんと考えています!)
かなりわかりにくい説明ですみません。。後は壁ではなくアイアン手すりですので、壁付け手すりとのつながり部分はどれがキレイかな?と色々考え製作しました。
壁付け手すり:1720㎜・1704㎜
*先ほどの図面ですが、実際は壁から手すりが突き出している分を考慮して制作しています。
さて続いては壁付け手すりです!今回5種類の手すりをご注文頂いておりますが、その中で最も重要な手すりが壁用です!これだけ沢山のアイアン手すりを使うと、手摺同士が重なって見えてごちゃごちゃしてしまう場合があるのですが、間取りがそれをカバーしています。
全てが繋がっているようで重なって見えない、その中心で流れを途切れさせないのがこの壁付け手すりなんです!階段手すりとの流れもキレイです!
吹き抜け手すり:W778.5・777.5×H1050
吹き抜け手すりが柱を挟んでL字に2枚!2枚が1㎜差の大きさです。高さは腰壁上の笠木をかわして1050㎜です。
こちらは間に柱が入る事でアイアンのボリュームを抑えつつ、階段のFIX窓が見えて開放感を与えてくれています。シンプルでスッキリする空間の美しさは余白の美しさでもあると思います。クロス巻きの柱の白が黒の面積を少なくし全体の調和がとれているように感じました。FIX窓から見える緑が素敵ですね!!
ロフト手すり:13段上がり切り
最後にロフトへ繋がる階段手すりです!ロフトの吹き抜け手すりや壁付け手すりはよく製作しますが、階段手摺は意外にも初めて製作しました。
1階〜2階へ上がるような通常の階段と違い階段自体(踏面)が小さい為、見ての通り急な手すりになっています。お客様からご注文頂いた際、初めに言われたのが「初めてのロフト手すりをはな工房さんの施工例に載せて下さい!」と言われてびっくりしながら嬉しかった事を覚えています。
さて、初めてのロフト手すりですが注意した所は補強です!通常の階段と異なりロフトに壁がない為、1段目のアイアンの柱は2段目に当ててビス留めし、ロフト部分は横にバットレスという横揺れを防止する柱を建てました。(ロフトに低い腰壁があります。)当初ロフト吹き抜けにもアイアン手すりをと言うお話もありましたが、最終的にはロフトの圧迫感をなくす為階段手すりだけになりました。(勾配天井で階段と反対側は天井が近い事も理由の一つです。)
取付を終えて、やはりこれだけのボリュームなので本当にホッとした事を覚えています。合わせてこれだけのボリュームがあったのにも関わらず、スッキリキレイな空間と言う印象もありました。お話から取り付けまで、沢山ご連絡を頂き、うまく段取りを組んで頂き本当に助かりました。有難うございました。
〜沢山写真があるので、まとめてお見せ致します!〜
【玄関手すり】
【階段手すり〜壁付け手すり】
【吹き抜け手すり】
【ロフト手すり】